インフルエンザは、突然の高熱と全身症状が特徴的な感染症です。熱が出て2日以内に病院を受診することが重要です。このページではインフルエンザの症状の特徴や当院の受診の流れ、自宅でできるケアや予防法をご紹介します。
インフルエンザとは
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症のことです。いわゆる風邪とは異なり、突然の高熱や強い全身倦怠感が特徴です。A型、B型、C型などのタイプがあり、毎年、冬季を中心に流行します。
主な症状
- 38℃以上の高熱(突然現れることが多い)
- 全身の強い倦怠感
- 頭痛・関節痛・筋肉痛
- のどの痛み
- 乾いた咳
- 鼻水・鼻づまり
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐(特に小児)
- 下痢(特に小児)
これらの症状は個人差があり、すべての症状が現れるとは限りません。また高齢者や基礎疾患をお持ちの方、小さなお子さまは重症化しやすいため、特に注意が必要です。
インフルエンザと風邪の違い
一般的な風邪とインフルエンザは症状が似ていますが、以下のような違いがあります。
| 症状 | インフルエンザ | 風邪 |
| 発症の仕方 | 突然の高熱と全身症状 | 徐々に症状が現れる |
| 発熱 | 高熱(38℃以上)が急に出る | 軽度〜中程度(37〜38℃ |
| 全身症状 | 強い倦怠感、関節痛、筋肉痛 | 比較的軽度 |
| 症状の進行 | 急速に全身症状が現れる | 上気道症状から始まることが多い |
| 経過 | 1週間以上続くことも | 通常3〜7日 |
| 合併症のリスク | 肺炎などの合併症リスクが高い | 合併症のリスクは比較的低い |
受診の目安

以下のような症状がある場合は、当院の受診をおすすめします。
- 38℃以上の高熱が出た
- 強い倦怠感や筋肉痛がある
- インフルエンザ流行期に上記の症状が現れた
- 持病がある方(喘息、心臓病、糖尿病など)
- 高齢者や小さなお子さま
- 妊娠中の方
- 症状が改善せず長引いている
インフルエンザは、特に熱が出て2日以内の受診が重要です。発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用することで、症状の軽減や治癒までの期間短縮が期待できます。
当院でのインフルエンザ診療

当院では、患者様1人ひとりに丁寧な診療を行っています。患者さんの状態を細かく確認し、最適な治療方針をご提案します。
診療の流れ
- 問診と診察:症状の経過や接触歴などを詳しくお聞きし、身体診察を行います。
- インフルエンザ検査:迅速検査キットを使用し、約5分程度で結果がわかります。
- 診断と治療方針の説明:検査結果に基づいた診断と治療方針をわかりやすくご説明します。
- 処方と生活指導:
・抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなど)の処方
・症状に応じた解熱鎮痛剤などの処方
・自宅での療養方法や感染予防のアドバイス
・経過観察のポイントや再受診の目安についての説明
当院では、患者さんの「受診控え」が起こらないよう、待合室の混雑緩和や感染対策を徹底しています。また、院内感染防止のために、インフルエンザが疑われる患者さんには別室での対応や時間帯を分けた診療などの工夫をしています。
治療について
- 抗インフルエンザ薬:発症から48時間以内の服用が効果的です。種類としては内服薬、吸入薬、点滴薬があり、患者さんの状態や希望に合わせて処方します。
- 対症療法:解熱鎮痛薬、鎮咳薬、去痰薬などを症状に応じて処方します。
- 合併症への対応:肺炎や気管支炎、中耳炎、脳症などの合併症が疑われる場合は、適切な検査と治療、必要に応じて専門医療機関への紹介を行います。
- 重症化リスクの高い方への対応:高齢者、妊婦、基礎疾患をお持ちの方など、重症化リスクの高い方には特に慎重な対応を行います。
当院では、患者さんに治療計画を明確に説明し、ご理解いただいた上で治療を進めています。質問や不安な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
自宅でのケアと予防法
自宅での対処法
- 十分な休息と睡眠:体力回復のために安静にし、十分な睡眠を取りましょう。
- 水分補給:発熱による脱水を防ぐため、こまめに水分を摂りましょう。温かいお茶、スープ、スポーツドリンクなどがおすすめです。
- 適切な室温と湿度:室温20〜22℃、湿度50〜60%を保つようにしましょう。特に乾燥する冬場は加湿器の使用をお勧めします。
- 栄養バランスの良い食事:食欲がなくても、消化の良い食事を少量ずつ摂るようにしましょう。特にタンパク質やビタミンを含む食品が回復を助けます。
- 解熱剤の適切な使用:つらい症状がある場合は、医師の指示に従って解熱剤を使用しましょう。ただし、無理に熱を下げることだけを目的とせず、体調や症状に合わせた使用を心がけてください。
- 家族内感染の予防:マスクの着用、こまめな手洗い、タオルの共用を避ける、患者の部屋を分けるなどの対策を行いましょう。
主な予防法
- 予防接種:最も効果的な予防法です。流行前(10月〜12月頃)に受けることをお勧めします。ワクチンは毎年接種する必要があります。
- 手洗い・うがい:外出後や食事前の手洗い、うがいを徹底しましょう。特に流行期は意識して行いましょう。
- マスクの着用:人混みでのマスク着用は、感染予防に効果的です。特に流行期は積極的に着用しましょう。
- 湿度管理:室内の適切な湿度維持(50〜60%)を心がけましょう。乾燥した環境はウイルスの活動を活発にします。
- 十分な睡眠と栄養:免疫力を維持するために規則正しい生活を心がけ、バランスの取れた食事を摂りましょう。
- 人混みを避ける:流行期には、できるだけ人混みや混雑した場所への外出を控えましょう。また、混雑した場所へ行くときはマスクにて感染防止をしましょう。
- 環境の消毒:ドアノブ、手すり、スイッチなど、よく触れる場所の定期的な消毒も効果的です。
当院では予防接種も実施しております。接種をご希望の方は、お電話かホームページからご予約ください。
まとめ
インフルエンザは適切な治療と休養で回復する病気ですが、時に重症化することもあります。症状が現れたら早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。当院では患者さん一人ひとりの状態に合わせた診療を提供し、早期回復をサポートいたします。予防接種や日常的な感染対策も重要ですので、ぜひ実践してください。
インフルエンザでお悩みの際は、お気軽に当院へご相談ください。