消化器系疾患とは口腔から食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓などの消化器官に関わるさまざまな病気の総称のことです。日本人に多い疾患群であり、生活習慣や食事内容、ストレスなど多くの要因が関与しています。このページでは、代表的な消化器疾患の例や主な症状、当院を受診すべき症状などをご紹介します。
代表的な消化器系疾患の例
消化器系の疾患は多種多様なものがありますが、代表的なものは以下です。
上部消化管疾患
- 胃炎:胃の粘膜に炎症が生じる状態
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:粘膜が傷つき、くぼみ(潰瘍)ができる状態
- 胃食道逆流症(GERD):胃酸が食道に逆流して起こる疾患
- 食道炎:食道の粘膜に炎症が生じる状態
下部消化管疾患
- 過敏性腸症候群(IBS):腹痛や便通異常が特徴の機能性疾患
- 大腸ポリープ:大腸粘膜にできる良性の隆起性病変
- 大腸憩室症:大腸壁の一部が袋状に膨らむ状態
- 炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎やクローン病など
肝・胆・膵疾患
- 脂肪肝:肝臓に脂肪が蓄積した状態
- 肝炎:ウイルスや薬物などにより肝臓に炎症が生じる状態
- 胆石症:胆のうや胆管に石ができる疾患
- 膵炎:膵臓に炎症が生じる疾患
消化器系疾患の主な症状

消化器系の不調は以下のような症状として現れることが多いです。
- 腹痛:場所や性質によって原因疾患が異なります
- 胸やけ:胃酸の逆流による灼熱感
- 嘔気・嘔吐:様々な消化器疾患で起こりえます
- 食欲不振:全身状態の悪化や局所の炎症で生じます
- 便通異常:下痢や便秘、または交互に起こることも
- 腹部膨満感:ガスがたまる、または腹水などが原因
- 吐血・下血:消化管出血の症状で緊急性が高い場合があります
- 黄疸:肝臓や胆道系の疾患で皮膚や白目が黄色くなる状態
当院を受診すべき・していただきたい症状例
以下のような症状がある場合は、速やかに当院へご相談ください。
- 継続する腹痛(特に急性の強い痛み)
- 血便や黒色便
- 嘔吐物に血液が混じる
- 急激な体重減少
- 飲み込みにくさ
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- 発熱を伴う腹部症状
- 2週間以上続く便通異常
当院での消化器疾患診療の特徴

当院では最新の医学的知見に基づき、患者さん一人ひとりに最適な診療を行っております。
1. 精密な検査による正確な診断
当院では以下のような検査を必要に応じて実施し、正確な診断を行います。
- 血液検査:肝機能や炎症の程度など全身状態を評価
- 便検査:潜血検査や感染症の検査など
- 画像検査:
- 腹部超音波検査(エコー)
- 上部・下部内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
- CT検査
- MRI検査
- 呼気試験:ピロリ菌感染の有無を調べる検査など
- 消化管機能検査:必要に応じて消化管の運動機能を評価
2. 状態に合わせた治療計画
診断結果に基づき、以下のような治療を患者さんの状態に合わせて提案します。
- 薬物療法:
- 胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬など)
- 消化管運動機能改善薬
- 下剤・整腸剤
- 抗炎症薬
- 抗菌薬(ピロリ菌除菌など)
- 内視鏡治療:
- ポリープ切除
- 削除
- 出血部位の止血処置
- 削除
- 生活習慣指導:
- 食事療法
- 運動療法
- ストレス管理
- 禁煙・節酒指導
3. 継続的なフォローアップ
消化器疾患は慢性化する場合も多いため、定期的な経過観察が重要です。当院では患者さんの状態に合わせた最適なフォローアップ計画を立て、長期的な健康維持をサポートします。
家庭でできる消化器系疾患の予防と対策
1. 食生活の改善
- 規則正しい食事時間を守る
- よく噛んでゆっくり食べる
- 脂質の摂りすぎに注意する
- 食物繊維を十分に摂取する
- 刺激物(辛いもの、酸っぱいもの)の過剰摂取を避ける
- アルコールは適量を守る
2. 生活習慣の見直し
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動を習慣にする
- ストレスを溜めないよう工夫する
- 禁煙する
- 体重管理に気をつける
3. 症状別の対処法
胸やけ・逆流感がある場合
- 就寝前3時間は食事を避ける
- 食後すぐに横にならない
- 就寝時は上半身を少し高くする
- きつい衣服を避ける
- 肥満がある場合は減量を心がける
お腹の張りや便秘がある場合
- 水分を十分にとる
- 食物繊維を多く含む食品を摂る
- 適度な運動を行う
- 排便を我慢しない
- 腹部のマッサージを行う
下痢の場合
- 消化の良い食事を心がける
- 水分・電解質をこまめに補給する
- 刺激物や乳製品を一時的に控える
- 体を冷やさないようにする
当院の診療方針
当院では単に症状を抑えるだけでなく、その原因を突き止め、根本的な治療を目指しています。また患者さんご自身が疾患について理解し、セルフケアができるよう丁寧な説明を心がけています。
医療情報は信頼性が特に重要であるため、当院のWebサイトでは常に最新かつ正確な情報提供に努めています。
受診すべき・していただきたいタイミング
「様子を見るべきか、受診すべきか」迷った場合は、早めにご相談ください。特に以下のような場合は早期の受診をおすすめします。
- 症状が2週間以上続く
- 日常生活に支障がある
- 夜間に症状で目が覚める
- 市販薬で改善しない
- 急に症状が悪化した
- 高齢者や基礎疾患をお持ちの方
まとめ
消化器系疾患は生活の質に大きく影響する身近な病気です。症状があれば我慢せず、適切な診断と治療を受けましょう。当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に配慮した診療を行っています。
体調にご不安がある方は、まず当院にご相談ください。