粘膜下腫瘍

粘膜下腫瘍は胃や食道、大腸などさまざまな消化管の壁の中に発生する腫瘍のことです。多くの場合は良性ですが、稀に悪性化する可能性もあるため、適切な診断と治療が重要になります。このページでは、粘膜下腫瘍の基礎知識から当院での検査・治療法まで詳しくご紹介します。

粘膜下腫瘍とは

粘膜下腫瘍(SMT: Submucosal Tumor)は、消化管の粘膜の下の層(粘膜下層や筋層など)に発生する腫瘍の総称です。通常、消化管内視鏡検査で粘膜面が正常に保たれたまま、粘膜下から大きくふくらむ形で現れます。

粘膜下腫瘍の発生部位

粘膜下腫瘍は消化管のどの部位にも発生する可能性があります。

粘膜下腫瘍の種類

粘膜下腫瘍には、以下のようにさまざまな種類があります。

  1. 胃腸管間質腫瘍(GIST):最も一般的な粘膜下腫瘍の一つで、悪性化する可能性があります
  2. 平滑筋腫:筋層から発生する良性腫瘍
  3. 脂肪腫:脂肪組織からなる良性腫瘍
  4. 神経鞘腫:神経組織から発生する良性腫瘍
  5. リンパ管腫:リンパ管の拡張によって生じる良性病変
  6. 異所性膵:膵臓組織が本来あるべき場所とは異なる部位に存在する状態
  7. カルチノイド腫瘍:神経内分泌細胞から発生する腫瘍で、低悪性度の腫瘍として扱われます

粘膜下腫瘍の症状

粘膜下腫瘍の多くは無症状で、健康診断や他の目的での内視鏡検査で偶然発見されることがほとんどです。しかし、腫瘍のサイズが大きくなると以下のような症状が現れることがあります。

粘膜下腫瘍の一般的な症状

粘膜下腫瘍の発生部位による症状

粘膜下腫瘍の注意が必要な症状

以下の症状がある場合は、すぐに当院の受診をおすすめします。

粘膜下腫瘍の診断方法

以下の検査を組み合わせて、粘膜下腫瘍の正確な診断を行います。

1. 問診と身体診察

症状や既往歴、家族歴などを詳しくお聞きし、腹部の触診を行います。

2. 内視鏡検査

3. 画像検査

4. 組織診断

当院では患者さんの負担を最小限に抑えながら、最適な検査を選択して診断を進めています。

粘膜下腫瘍の治療法

粘膜下腫瘍の治療方針は、腫瘍の種類、大きさ、悪性度、症状の有無などによって異なります。当院では以下の治療法を提供しています。

1. 経過観察

小さな(2cm未満)、良性と考えられる無症状の粘膜下腫瘍に対しては、定期的な内視鏡検査によるフォローアップを行います。通常、6ヶ月〜1年ごとの検査で腫瘍の変化を確認します。

2. 内視鏡的治療

3. 外科的治療

以下のような場合は、連携医療機関と協力して外科的治療をご案内します。

4. 薬物療法

悪性と診断された粘膜下腫瘍(胃腸管間質腫瘍など)に対しては、分子標的薬などによる薬物療法が選択肢となる場合があります。

粘膜下腫瘍の予後と経過観察

粘膜下腫瘍の予後は、腫瘍の種類や悪性度によって大きく異なります。

当院では、治療後も定期的な検査によるフォローアップを行い、再発の早期発見に努めています。

当院を受診すべき・していただきたい症状

以下のような症状がある場合は、当院の受診をおすすめします。

また、以下のような方も定期的な内視鏡検査をお勧めします。

まとめ

粘膜下腫瘍は比較的一般的な消化管の腫瘍であり、多くは良性ですが、中には悪性化する可能性があるものもあります。当院では最新の医療機器と技術を用いて、粘膜下腫瘍の早期発見・適切な診断・治療を行っています。

気になる症状がある方、健康診断で粘膜下腫瘍を指摘された方は、お気軽に当院にご相談ください。患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な診断・治療プランをご提案いたします。

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