胃ポリープ

胃ポリープとは胃の内側にできる良性の隆起性病変で、多くの方が健康診断や胃カメラ検査で偶然発見されることが多い疾患です。このページでは、胃ポリープの基本知識から治療法まで、患者さんに役立つ情報をご紹介します。

胃ポリープの基礎知識

胃ポリープとは何か

胃ポリープとは、胃の粘膜から内腔に向かって突出した隆起性の病変のことです。大きさは数ミリから数センチ程度までさまざまで、単発性のものもあれば複数発生するものもあります。

胃ポリープの種類

胃ポリープには、主に以下の種類があります。

  1. 過形成性ポリープ:胃の炎症反応によって生じることが多いです
  2. 腺腫性ポリープ:がん化のリスクがあるため、定期的な観察や治療が必要です
  3. 胃底腺ポリープ:胃の底部に発生しやすく、通常は良性です
  4. 炎症性ポリープ:炎症を繰り返すことで形成されます
  5. 過誤腫性ポリープ:先天性の要素が強いポリープです

胃ポリープの症状

胃ポリープの主な症状

胃ポリープの多くは無症状であり、健康診断や他の疾患の検査中に偶然発見されることがほとんどです。しかし、大きくなるとポリープの種類によって以下のような症状が現れることがあります。

注意すべき症状

以下の症状がある場合は、早めに当院にお越しください。

胃ポリープの原因と危険因子

胃ポリープの主な原因

胃ポリープの発生原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

  1. ヘリコバクター・ピロリ菌感染:特に過形成性ポリープとの関連が強いです
  2. 慢性胃炎:長期間の胃の炎症により発生リスクが高まります
  3. 自己免疫性胃炎:特定の免疫反応による胃炎に伴って発生することがあります
  4. 遺伝的要因:一部の遺伝性疾患では胃ポリープの発生率が高くなります

胃ポリープの危険因子

以下の方は胃ポリープができやすい傾向があります。

診断方法

以下の検査を通じて胃ポリープの正確な診断を行います。

1. 問診と身体診察

症状や既往歴、家族歴などを詳しくお聞きし、胃ポリープのリスク評価を行います。

2. 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

胃ポリープの診断に最も有効な検査法です。胃の内部を直接観察し、ポリープの有無、大きさ、形状、個数などを確認します。必要に応じて組織を採取(生検)し、病理検査で詳細な診断を行います。

3. 血液検査

貧血の有無や炎症反応を調べるとともに、ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を確認します。

4. 画像検査

必要に応じてX線検査やCT検査を追加し、病変の大きさや範囲を詳しく調べることがあります。

胃ポリープ治療

胃ポリープの治療方針は、ポリープの種類、大きさ、症状の有無などによって異なります。当院では患者さん一人ひとりに最適な治療計画を提案しています。

1. 経過観察

小さな過形成性ポリープや底腺ポリープなど、悪性化リスクの低いポリープの場合は、定期的な内視鏡検査による経過観察が基本となります。通常は6ヶ月〜1年ごとの検査をお勧めしています。

2. 内視鏡的ポリープ切除術

以下のような場合には、内視鏡を用いたポリープの切除を行います。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など、最新の内視鏡技術を用いた低侵襲な治療をご提案しています。

3. ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌が陽性で、特に過形成性ポリープの場合は、除菌治療を行います。除菌によりポリープが縮小または消失することがあります。

4. 薬物療法

胃酸分泌を抑える薬や胃粘膜保護剤などを用いて、胃の環境を改善し、ポリープの増大を予防します。

5. 外科的治療

内視鏡での切除が困難な大きなポリープや、悪性の可能性が高いポリープの場合は、外科的手術が必要になることがあります。しかし、多くの場合は内視鏡治療で対応可能です。

まとめ:胃ポリープは早期発見・適切な管理が重要

胃ポリープは多くの場合、適切な管理や治療により良好な経過をたどる疾患です。しかし、一部は悪性化する可能性もあるため、定期的な検査と医師の指導のもとでの管理が重要です。

当院では、最新の医学的知見に基づいた胃ポリープの診断・治療を提供しています。胃の不調を感じる方はもちろん、症状がない方も定期的な健康チェックのためにぜひご相談ください。

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