十二指腸癌

十二指腸癌とは、小腸の始まりである十二指腸に発生する悪性腫瘍です。消化器系のがんの中では比較的まれな疾患とされており、消化管全体のがんの約1%程度を占めます。しかし、近年の内視鏡検査技術の向上や検診の普及により、発見例も増加傾向にあります。

このページでは十二指腸癌の症状やリスク因子、当院における診断方法やステージの分類などをご紹介します。

十二指腸とは

十二指腸とは胃から直接つながる臓器で、膵液や胆汁が流れ込む重要な場所でもあります。十二指腸は解剖学的に球部(第1部)、下行部(第2部)、水平部(第3部)、上行部(第4部)に分けられ、がんの発生部位によって症状や治療方針が異なることがあります。特に乳頭部(膵液や胆汁が十二指腸に流れ込む場所)に発生するがんは、閉塞症状を早期に引き起こすことがあるため、注意が必要です。

十二指腸癌の症状

十二指腸癌の症状は、初期段階ではほとんど自覚症状がないことが多く、発見が遅れる原因となっています。進行すると以下のような症状が現れることがあります。

これらの症状は他の消化器疾患でも見られるため、症状だけで十二指腸癌と診断することは困難です。しかし上記のような症状が持続する場合は、早めに当院にご相談ください。

十二指腸癌のリスク因子

十二指腸癌の明確な原因は解明されていませんが、以下のような要因がリスク因子として考えられています。

  1. 加齢(50歳以上で発症リスクが高まる)
  2. 家族性大腸腺腫症(FAP)などの遺伝性疾患
  3. リンチ症候群などの遺伝性非ポリポーシス大腸癌
  4. クローン病などの炎症性腸疾患
  5. 長期間にわたる十二指腸炎
  6. 喫煙
  7. アルコールの過剰摂取

ただし、これらの要因がなくても十二指腸癌を発症することはあります。定期的な健康診断や気になる症状がある場合の早期受診が重要です。

十二指腸癌の診断方法

十二指腸癌の診断には、以下のような検査が行われます。

  1. 問診と身体診察:症状や家族歴などの詳細な聞き取りを行います。
  2. 血液検査:貧血の有無や肝機能、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9など)を確認します。
  3. 内視鏡検査:上部消化管内視鏡検査で十二指腸内を直接観察し、組織検査(生検)を行うことで確定診断につながります。
  4. 画像検査:
    • 腹部超音波検査
    • CT検査(コンピュータ断層撮影)
    • MRI検査(磁気共鳴画像法)
    • PET-CT検査(がんの広がりを調べる検査)
  5. 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP):胆管や膵管の状態を調べる特殊な内視鏡検査です。

当院では、これらの検査を患者さんの状態に合わせて適切に組み合わせ、的確な診断を行っています。検査の内容や準備について不安な点があれば、お気軽にご相談ください。←削除で

十二指腸癌の病期(ステージ)分類

十二指腸癌は、発見された段階での進行度(ステージ)によって治療方針が決まります。一般的には以下のように分類されます。

十二指腸癌の一般的な治療方法

十二指腸癌の治療は、がんの進行度(ステージ)や患者さんの全身状態、年齢などを考慮して選択されます。主な治療法は以下の通りです:

外科的治療(手術)

化学療法(抗がん剤治療)

放射線治療

緩和ケア

当院では、消化器がん専門医を中心とした多職種チームが連携し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を立案・実施しています。また、治療に伴う副作用対策や精神的サポートにも力を入れています。←削除で

当院を受診すべき・していただきたい症状例

以下のような症状がある場合は、十二指腸癌の可能性も考えられますので、当院の受診をご検討ください。

特に50歳以上の方や、家族にがん患者がいる方は注意が必要です。症状がなくても定期的な健康診断をおすすめします。

十二指腸癌の予防と日常生活での注意点

十二指腸癌の予防法は確立されていませんが、以下のような生活習慣は健康維持に役立ちます。

バランスの良い食事

適度な運動

禁煙・節酒

定期的な健康診断

当院では、患者さんの健康維持をサポートするために、生活習慣のアドバイスや定期検診の重要性についても丁寧に説明しています。

まとめ

十二指腸癌は早期発見・早期治療が重要な疾患です。気になる症状がある方、健康に不安をお持ちの方は、お気軽に当院にご相談ください。専門知識と経験を持った医師が、丁寧な診療と適切な治療をご提供いたします。

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