クローン病は、消化管のあらゆる部位に炎症が起こる可能性がある慢性的な炎症性腸疾患です。口腔から肛門まで消化管全体に影響を及ぼす可能性があり、特に小腸と大腸に症状が現れます。このページでは、クローン病の主な症状や当院を受診していただきたいタイミング、治療方針などをご紹介します。
クローン病の主な症状
クローン病の症状は個人差が大きく、軽度から重度までさまざまです。自覚できる症状には、以下のようなものがあります。
- 持続的な腹痛(特に右下腹部)
- 慢性的な下痢
- 血便
- 体重減少
- 全身倦怠感
- 発熱
- 食欲不振
上記の症状が中等度以上になると、日常生活に支障をきたす方もいらっしゃいます。このような症状が続く場合は、早めに当院を受診されることをおすすめします。
当院を受診していただきたいタイミング
以下のような場合は、当院への受診をご検討ください。
- 2週間以上続く腹痛や下痢がある
- 血便が見られる
- 原因不明の体重減少がある
- 全身の倦怠感が強い
早期発見・早期治療が症状の改善や合併症の予防につながります。医師による適切な診断と治療を受けることが重要です。
クローン病の診断方法

クローン病の診断には、以下のような検査を組み合わせて行います。
- 問診と身体診察: 症状の経過や家族歴などを詳しくお聞きします。
- 血液検査: 炎症マーカーや貧血の有無、栄養状態などを確認します。
- 内視鏡検査: 大腸内視鏡検査や上部消化管内視鏡検査により、粘膜の状態を直接観察します。
- 画像診断: CT検査やMRI検査、超音波検査などで消化管の壁の肥厚や狭窄の有無を確認します。
- 組織生検: 内視鏡検査時に少量の組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。
クローン病の治療方針
当院では患者さん一人ひとりの症状や病態に合わせた最適な治療プランを提案しております。クローン病の治療は、主に以下の3つのアプローチがあります。
1. 薬物療法
- 5-ASA製剤:軽度から中等度の炎症を抑える薬剤です。
- ステロイド薬:急性期の強い炎症を抑える効果がありますが、長期使用は避けます。
- 免疫調節薬:免疫系の異常な活動を抑え、炎症を和らげます。
- 生物学的製剤:炎症に関わる特定のタンパク質をブロックする最新の治療薬です。
- JAK阻害薬:細胞内の炎症シグナルを抑制する新しいタイプの薬剤です。
2. 栄養療法
日本ではクローン病の治療として特に栄養療法が重視されています。成分栄養剤(エレンタールなど)を用いた栄養管理は、腸の炎症を鎮める効果が期待できます。
3. 外科治療
内科的治療で改善が見られない場合や、狭窄・瘻孔・穿孔などの合併症がある場合には、連携病院と連絡を取りながら外科的治療を検討します。
クローン病診断後の日常生活における自己管理

食事管理
クローン病の方には以下のような食事の工夫をおすすめしています。
- 脂肪の多い食品や刺激物を控える
- 食物繊維の摂取量を調整する
- 少量ずつ、よく噛んで食べる
- 規則正しい食生活を心がける
- 水分を十分に摂取する
ストレス管理
ストレスが症状を悪化させることがあるため、適切なストレス管理も重要です。
- 十分な睡眠を取る
- リラクゼーション法を取り入れる
- 趣味や楽しみを持つ
- 無理のない範囲で適度な運動を行う
禁煙
喫煙はクローン病の悪化因子として知られています。喫煙者の方は禁煙を強くおすすめします。
当院の特色
当院では、クローン病の患者さんに以下のようなサポートを提供しています。
- 専門医による丁寧な診察と説明
- 最新の診断機器と治療法の導入
- 個別の食事指導
- 心理カウンセリング
- 患者会情報の提供
- 医療費助成制度の申請サポート
患者さんの声
当院でクローン病の治療を受けられた患者さんからは、「丁寧な説明で安心して治療を受けられた」「症状が落ち着き、日常生活が送れるようになった」「食事指導が実践的で役立った」などの声をいただいています。
まとめ
クローン病は長期にわたる治療が必要な疾患ですが、適切な医学的管理と生活習慣の改善により、多くの患者さんが通常の日常生活を送ることができる疾病でもあります。
当院では最新の診断・治療法を取り入れながら、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を提供しています。少しでも気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。